はじめまして
まず幼少期の私のことを書きたいと思います。
私の母もピアノ講師をしていて、4歳のときスズキメソードでピアノを習い始めました。
スズキメソードの教育方針とは何なのでしょう?
一つ、二つ、三つ・・・・というようにつ”のつく時期の子どもの脳は柔らかく、何でも吸収していきます。人格や個性もほとんどこの時期に確立します。ですから乳幼児期の子どもは良い環境の中で育てることを、一番に考えましょう。
生まれたときから芸術的にすばらしい音楽を、たくさん聴くことをスズキ・メソードでは大切にしています。良い音楽を何度も何度も繰り返し耳にするうちに、自然に音楽的センスがどの子にも育ちます。
と、ホームページでは書かれています。
うちには、母がピアノ講師をしていたおかげで童謡やクラッシックのたくさんのレコードがあり、しょっちゅう聞いていました。
今のように、テレビからJポップが流れてくるという時代ではなかったので、小学校高学年までそういう音楽のみで育ったと思います。
クラッシックコンサートもよく連れていかれましたし、家に習いにくる生徒さんが弾く曲がたえず聞こえているので、自分が新しく弾く曲は、すでに知っている曲、という感じでした。
なので、自然とスズキメソードの教えは守っていたんではないでしょうか。今でも初めて弾く曲は聞いてからでないと取り掛かれないです。
今はユーチューブで探したらない曲はない、というぐらい色んなピアニストの方の演奏が無料で聞けるのですから、CDを買ってはずれっていうこともないし、便利な時代ですよね。
無料で聞けるのですから、これを利用しない手はありません。
いっぱいいい音楽を聞いてみてください。
せめて自分が今取り組んでいる曲のピアニストの演奏は聞いてみましょう。
そして、私のレッスンの話に戻りますが、夜7時から10時までは毎日ピアノの時間と決まっていました。
見たいTVも見ず、よくもまじめに練習していたと思います。
でも、1年中ずっとそんな生活だったので練習を1日休むと手の動きが違うのが子供ながらに自分でもわかるし、1日たりとも休むのがこわかったんです。
ピアノの練習が大好きでやっていたわけではなかったけど、それが当たり前の生活と親に刷り込まれていたんでしょうね。
「今日ぐらい休みたいー」って、親に言うこともなく毎日の日課でした。
でも、中学あたりでもうピアノなんかやりたくない、って言って音楽高校への受験を拒否したのですが、親はどうぞご勝手に、と突き放してきました。
そう言われると、はいそうしますとは言えない私・・・。
自分でも他の高校への受験を考えてみたけど、行くなら公立ならトップ校に入りたかったし、私立ならその学校の特進科じゃないと嫌でした。
よくよく考えたら私そんな頭よくない・・・。
やっぱ音楽高校入るしか能がないのね、と自覚ししぶしぶ入学したのでした。
1クラスしかない音楽科で3年間同じメンバーなのですごく楽しい高校生活でした。
そして、大学受験。
またまたピアノ嫌いの虫がうずき出し、音楽大学より音楽ばかりでなさそうな大学に行きたいと思いだしたのです。
そして、音楽科のある大学に進学したのですが、結局は音大と同じカリキュラム、音楽漬け生活でした。
私はあまりマジメな生徒ではなかったですけど。
産まれてこのかたずっとピアノが大好きってわけではなく、チョコチョコピアノ嫌い虫がでてくるのですが、今では大好きです。
何時間でも練習していたいって思います。
ピアノが弾けて良かったなって,たくさんの生徒さんに思ってもらえるよう教えていきたいと思います。